珈琲店タレーランの事件簿

「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を 」岡崎琢磨 表紙イラスト:shirakaba(宝島社文庫2012年)

 日常の謎を通してアオヤマとバリスタの切間美星の二人が心の交流を重ねていく癒やしの物語。清楚に見えて内心は活発強気でおしとやかな美星とアオヤマとのちょっとした言葉のやりとりが読んでて良い意味でむずがゆい。

 とある職業+既存トリック+異性の交流というちょっとミステリ成分のはいった作品が現在大ヒット中ということで、この作品もその類型ということでほんわかとした気分で読めた。サスペンス要素があるけど、こちらは必要だったのかな。