2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レトロゲームマスター渋沢3

「レトロゲームマスター渋沢3」周防ツカサ イラスト・彩季なお(電撃文庫2012年) 多分、最終巻。西園寺の家庭の事情があったり、みんなで外泊でゲームの苦行をしたりといろいろ。 この巻も淡々と話が進んでいった。途中で高熱を発っした人物がいて、と…

うさぎの映画館

「うさぎの映画館」殿先菜生 イラスト・田上俊介(電撃文庫2007年) 銀河堂という骨董屋を手伝う夏目静流。母親を交通事故で亡くして10年で、いまだにトラウマがある。 静流は商店街の夢をたびたび見るようになっていて、そこで出会う人たちや映画館で…

雪の翼のフリージア

「雨の日のアイリス」と同じ作者さんの本。翼で空を飛ぶことができる有翼人のいるファンタジー。 ヒロインであるフリージアはそこそこの貴族だったけど、父親が反逆罪に問われて家が没落。再起を願ってグランルーラという飛行レースに出場するけど、右の翼を…

なれる!SE (8)

「なれる!SE (8) 案件防衛?ハンドブック」夏海公司 イラスト・Ixy(電撃文庫2012年) アルマダ・イニシアティブによってスルガシステムをはじめとする会社の案件が次々と奪われていく。それを任されているのは桜坂工兵と同じ新卒の次郎丸縁。共通点の多…

蒲生邸事件

「蒲生邸事件」宮部みゆき(文春文庫2000年) 自分にとっての宮部みゆきといえば、映画「模倣犯」の原作者であり、「ICO」というゲームのノベライズ作家さんというぐらいの存在。 その、唯一読んだ「ICO」がとにかくすごく自分に合ってない小説で…

不格好経営―チームDeNAの挑戦

「不格好経営―チームDeNAの挑戦」南場智子(日本経済新聞出版社2013年) 1999年にビッダーズというネットオークションを立ち上げて、2011年に社長を退任するまでの著者の自伝。 2010年にテレビ放送された「仕事学のすすめ」という番組で著者…

夜は短し歩けよ乙女

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦 カバーイラスト・中村佑介 解説イラスト・羽海野チカ(角川文庫2008年) 大酒飲みでひょうひょうとした黒髪の乙女がいて、その乙女に恋心を抱いたストーカ先輩がいて、京都の先斗(ぽんと)町を主な舞台に、奇人変人奇…

レトロゲームマスター渋沢2

「レトロゲームマスター渋沢2」周防ツカサ(電撃文庫2012年) すごく読みやすかった。作中でとりあげられているレトロゲームも、伏せ字ながらもそれなりにメジャーなものが多く、自分がよく知っているタイトル(伏せ字になってる)がいくつか出てきてイ…

星を撃ち落とす

「星を撃ち落とす」友桐夏 表紙イラスト:丹地陽子(東京創元社2012年) やろうとしていることはわかるんだけど、このモヤッと感というか消化不良感が強くて、すごく微妙な読後感。

珈琲店タレーランの事件簿

「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を 」岡崎琢磨 表紙イラスト:shirakaba(宝島社文庫2012年) 日常の謎を通してアオヤマとバリスタの切間美星の二人が心の交流を重ねていく癒やしの物語。清楚に見えて内心は活発強気でお…

「日常の偶然」の確率

「「日常の偶然」の確率: あなたが本当の父親じゃない可能性から犯罪の遭遇率まで数字にしてみた」 ティム・グリン=ジョーンズ 藤原多伽夫(原書房2013年) 生まれてくる性別の確率と割合や、近親での出産リスクがあって、様々な事故に遭遇する確率など…

向日葵の咲かない夏

「向日葵の咲かない夏」道尾秀介(新潮文庫2008年) 2005年に刊行されたものの文庫版。 小学生のミチオが同級生の家に夏休みの宿題を届けにいったら、そのS君が首吊り自殺してて、死体は消えてしまう。でも痕跡はあるということで警察は行方不明と…

菊池君の本屋 ヴィレッジヴァンガード物語

「菊池君の本屋 ヴィレッジヴァンガード物語」永江朗(アルメディア1994年) 今は全国展開している個性的な本屋のヴィレッジヴァンガードの、5店舗展開した頃の本。 ヴィレッジヴァンガードは本屋ではあるけれど、徹底して若者向けに特化した本だけを厳…

ゲームの流儀

読書「ゲームの流儀」(太田出版2012年)取材・文 多根清史、宮昌太朗、志田英邦、結城昌弘 太田出版刊行のコンティニューという雑誌で、2001年から2007年にされたインタビューを収録。10年も前のインタビューをなぜ刊行したのかよくわからな…

レトロゲームマスター渋沢

読書「レトロゲームマスター渋沢」周防ツカサ イラスト・彩季なお(電撃文庫2011年) 不良と認識されているらしい主人公の渋沢が、校内の誰も近寄らない一室にファミコンらしきゲームを持ち込んで遊んでて、その渋沢を真面目にさせようとする委員長がレ…

雨の日のアイリス

読書「雨の日のアイリス」松山剛 イラスト・ヒラサト(電撃文庫2011年) ここまでの感動作とは思わなかった。雨の日に残骸状態で「姉さん……」の言葉でウェンディ・フォウ・アンヴレラ博士を引き止め、修理されてメイドロボに仕立て上げられたアイリス。…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3」大森藤ノ イラスト・ヤスダスズヒト(GA文庫2013年) 3巻は格段に面白くなってる。主人公で駆け出し冒険者のベル・クラネルは、特殊ステイタスによって脅威の成長をみせる。その存在にねじ…

卵をめぐる祖父の戦争

読書「卵をめぐる祖父の戦争」ディヴィッド・ベニオフ 田口俊樹訳 (ハヤカワ文庫NV2011年) 原題は「CITY OF THIEVES」。物語はドイツ軍がレニングラードを包囲してロシアを兵糧攻めする作戦をはじめた1942年頃。今は祖父となったレフが味方の兵隊に…

神々は沈黙せず

読書「神々は沈黙せず」山本弘(角川書店2003年) 南京大虐殺の論争において、可能な範囲で資料を調べて議論をする姿勢からはじまり、UFOや心霊現象に宇宙人、聖書やキリスト教にカルト教団など、おそらく事実をわかりやすい議論に落としこんでて理解…

マンガ 化学式に強くなる

「マンガ 化学式に強くなる さようなら「モル」アレルギー」高松正勝原作 鈴木みそ漫画(ブルーバックス2001年) 花火の化学変化をはじめとして、電子価や化合物に陽子と原子核など、そういえば中学生のときにそんな授業があったなと思いつつ、必死に理…

アニメキャラが行列を作る法律相談所

「アニメキャラが行列を作る法律相談所」ronnor イラスト・リクルトスツー(総合科学出版2011年) アニメ作品10本を題材に、幽霊と結婚できるのかとかあれこれ日本の法律でアプローチした内容。 「咲」という麻雀アニメで、喫茶店に麻雀卓がおいてある…

盤上の夜

「盤上の夜」宮内悠介(創元日本SF叢書2012年) 囲碁や将棋などの盤面勝負を題材にした6つの短編。外国を旅行中に四肢を切断された女性が人身売買され、買い取った男がうつ囲碁を覚えてあれこれあって日本に帰国。たちまちに囲碁界で強者となる。 物…

魔女の絶対道徳

「魔女の絶対道徳」森田季節 イラスト・NOCO(ファミ通文庫2012年) タイトルから哲学っぽい内容かと思ったけど、天狗の血を受け継いだヒロインの輪月(わつき)がいて、異形が出現するといろいろな均衡が崩れて、命を落とす宿命を背負った男子高校生の…

あのとき、大川小学校で何が起きたのか

「あのとき、大川小学校で何が起きたのか」池上正樹・文 加藤順子・文と写真(2012年青志社) 東日本大震災で発生した津波によって、大川小学校の児童の74人が死亡行方不明で4人が生存。教職員は10名が死亡で1人が生存。 津波発生から50分間もど…

ぼくらが夢見た未来都市

「ぼくらが夢見た未来都市」五十嵐太郎 磯達雄(PHP新書2010年) 過去と現代の建築家たちの想像した未来都市のことを、いくつかの図版とともに紹介。 各アーティストによる東京湾の未来創造図は圧巻の迫力を感じた。ものの、図版が圧倒的に少ないので…

グーグル秘録

「グーグル秘録」ケン・オーレッタ 土方奈美訳(文藝春秋2010年) 検索エンジンのグーグルの創業から軌道に乗って、いくつもの会社を買収し、急成長で巨額の売り上げを記録しながらも、それは多くのメディアから仕事を奪うことと同義で類似会社を路頭に…