15×24(1)

「15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った」新城カズマ イラスト・箸井地図(SD文庫2009年)

 ああ、これはしんどいな、と思った。心中自殺志願者の男子高校生を巡って、それを阻止せんと10人以上が入れかわり立ちかわりでの、時刻表示つきの群像劇。

 それなりに人物描写がしっかりしているものの、読む側にそれなりの記憶力を要求するし、時間把握も必須となるので、それなりそれなりそれなりの読解力を持って望まないとならない。それが無理ならば、メモ書きして自身の記憶能力のなさを嘆きながら読むという屈辱を味わうがいいといわんばかりの構成。

 しかも6巻で完結とかで、登場人物をそこまで覚えてられるのか不安。