なるだけ医者に頼らず生きるために私が

「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」五木寛之(中経出版2013年)

 80歳を迎えた著者の、実践している養生訓な本。

 身体の不調を聞き取る身体語という感知能力を身につけようとか、病気の根治を期待せずになるべく暴れさせないようにする、自分の老いを受け入れる、歯磨きの時に片足立ちをして今日はどこまでできるか楽しむ、薬に頼ってもいいけど常用しない、人間をひとくくりにした栄養バランスや健康基準を鵜呑みにせず、それぞれ個々の自分自身にあった食習慣や薬の服用方法を考える、といったことを提案している。

 これまで健康本とか健康サイトをいくつか見てきた、という既知の人には、これといった目新しい部分はないと思う。少なくとも40歳以上じゃないとあまり共感できない内容でもある。

 自分自身としては、そのとおりだなと思うことも多く、再確認させられた部分がほとんどだった。